Aristile




それは一人の少年の物語
不幸な少年の物語


今から少し前、とても近い昔の話

ある所にアリスティールという男の子が居りました。
彼はアリスと呼ばれ大変可愛がられておりました。
美しく心暖かなお母様
思いやり豊かなお父様
聡明で弟思いなお兄様
仲の良い幸せな家族

アリスはとてもとても幸せでした。

アリスのお父様は街で一番大きな病院の
一番偉いお医者様でした。
そんな立派なお父様を尊敬し
お兄様もお医者様になりました。
勿論アリスも立派な
お父様やお兄様のようなお医者様に成りたいと思っています。

お家は街の郊外にあるとても大きなお屋敷です
四人では勿体の無いほどの大きな大きなお屋敷で
お部屋もアリスがいくらおもちゃを散らかしてもまだまだ足りないほどです。

アリスはとても寂しがり屋で甘えん坊。

昼間お勉強が終われば
いつもお母様の側にいて

お兄様とお父様がお帰りになると召使い達よりも早く駆けて行き、お出迎え。

眠る時にはお世話役のメイドにおとぎ話を聞かせてもらい

怖い夢を見るとお兄様や、お母様お父様のベッドへ潜り込み
一緒に寝てもらうでした。

そんな変わらなく幸せな日々
楽しく笑顔に満ちた日々
しかしそれは一人の男によって
かくも簡単に崩されてしまうのでした…


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